ヴァイオリン:北門郁子 (Ikuko Kitakado)

クラリネット:ベアトリス・ロペス (Beatriz Lopez)

ピアノ:服部慶子 (Keiko Hattori)



【演奏会批評・掲載記事・インタビューなど】

2011/08  Pamina Trio デビューCDへの推薦文より

しっかりした技術の上に作り上げられた音は私には快く響いた。私はずぶの素人の只の音楽好きだが、
彼女達の色々の音楽を聞く更なる機会を望みたい。

益川敏英氏
(名古屋大学特別教授、ノーベル物理学賞受賞者)




2011/01  Schwarzwälder-Bote紙

2011年1月29日(土) オーベルンドルフ・アム・ネッカーでのマイスターコンチェルトシリーズでの
北門郁子&服部慶子 デュオ・リサイタルを評して

「デュオが優れた能力で魅了する」

プログラムの冒頭で演奏されたのは、W.A.モーツァルト作曲、ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ト長調K.301。甘くメロディックな開始の後にはすぐに両方のソリストに極度の技巧を要求されたが、北門郁子さんは重音奏法などで彼女の技巧の高さを示した。この作品では不公平ながら一つの楽器に主導権が与えられがちではあるが、ピアノのパートナーとしての役割に留まらず時折ヴァイオリンにも可憐なメロディーが現れていた。2楽章アレグロでは逆に服部慶子さんがあらゆる音量の幅をピアノから引き出し、頻繁にヴァイオリンへ音響の主導権を渡すこととなった。ソリストたちの確信をもった安定感は、きっと長年パートナーとして演奏してきた彼女たちの音楽の相互理解が根底にあるからなのだろう。このソナタはある快活な夏の日を思い起こさせた。
まったく異なる雰囲気で始まったのが、L.v.ベートーヴェン作曲、ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 変ホ長調。ここではまず服部慶子さんがピアノで先行して華麗な技巧を披露した。最初はヴァイオリンは音楽上控えめな立場だったが、反復後には役割が交代した。速いパッセージでも服部慶子さんが絶対的な的確さを示し、北門郁子さんも美しく丸みのある音色でそれに応えた。非常に表情豊かに演奏された2楽章でも、ベートーヴェンは明快なメロディーの流れの中にウィーン古典派の絶対的な担い手であることを立証した。
シューベルト作曲ヴァイオリンとピアノのための幻想曲 ハ長調は、ヴァイオリンの幻想的なピアニッシモの出だしで始まり、その後も引き続く魅惑的で明快なメロディーの連なりを、ピアノによる細かな音型が縁取っていた。もしかしたら長く続くヴァイオリンのピッツィカートのパッセージでは、ピアノがヴァイオリンへもう少し優先権を渡してあげても良かったかもしれないが、それは今晩素晴らしく演奏された偉大な音楽を聴いた印象を損なうものでも決してなかった。聴衆の盛大な拍手に応えて、アンコールが1曲演奏された。

Alwin Weber氏)




2008/12  月刊「中部経済界」12月号
中部音楽界 コンサート&ステージ

2008年10月23日(木)名古屋・中日信用金庫本店内
ちゅうしんホールでのPamina Trioリサイタルを評して

「第28回 ちゅうしんコンサート 『パミーナ・トリオ』」

中日信用金庫の主催するこのコンサート・シリーズは、近年、内外の若手実力派が相次いで登場して
いる。今回はザルツブルグを拠点に活動する「パミーナ・トリオ」が招かれた。ヴァイオリン(北門郁子)、
クラリネット(ベアトリス・ロペス)、ピアノ(服部慶子)という珍しい編成の三重奏グループである。
プログラムは、ストラヴィンスキー「兵士の物語」、ミヨー「組曲」、モーツァルト「ケーゲルシュタット・トリオ」。編成の特殊さからいってどちらかというと線の細さは否めないものの、演奏に対する真摯な取り組みと
旺盛な表現意欲が顕著に伝わってきて、聴き手にとって馴染み少ないであろう二十世紀の音楽さえもがすんなり受け入れられている様は、傍目にもいっそ快いものがあった。

(鈴木 詢氏)

URL: http://www.runde.jp/js/essay/y_08/e_0812.html




2008/06   Pamina Trioへの推薦文より

パミーナ・トリオおよび服部慶子さんとの音楽面での共同作業は、私に大変実り多い経験をもたらして
くれました。私は自身の作品である「ストラクチャーズV」の彼女たちによる素晴らしい演奏に、とても感謝し幸せに思っています。私は、この並外れて卓越したアンサンブルが世界の音楽通の聴衆などから注目され興味を惹くであろうことを願っています。

ルネ・シュタール氏 (Rene Staar)
(ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団第2ヴァイオリン奏者、作曲家、指揮者、「アンサンブル・ヴィーナー・コラージュ」主宰)




2008/01  ORF 1(オーストリア国営ラジオ放送局)ウェブサイト
服部慶子及びPamina Trioについてのインタビュー記事

オーストリアを拠点に活躍する若い芸術家を紹介する「Ö1 Talentebörse」でのインタビュー。写真や
オーディオファイルなどと共に活動の様子が紹介されています。

URL: http://oe1.orf.at/highlights/114571.html




2007/11  音楽雑誌「音楽現代」11月号
特別インタビュー「『ヤマハ音楽支援制度』対象者に訊く」

音楽教育・普及活動を通して、社会教育の振興・音楽文化の向上を目指した活動を行なっている財団法人ヤマハ音楽振興会は、音楽の勉学を志す学生(留学生を含む)に対して、奨学金などの経済支援を行うほか、若手演奏家や作曲家の音楽諸活動、音楽をテーマとするあらゆる研究活動を支援する
「ヤマハ音楽支援制度」を設けている。
今回は、2006年度の「研究活動支援」対象者の千葉大学大学院准教授・岩坂正和さんと「音楽
(演奏)活動支援」対象に選ばれたパミーナ・トリオのメンバーにお話をうかがった。(中略)

【音楽活動支援】 Pamina Trio(パミーナ・トリオ) 北門郁子さん、服部慶子さんに訊く
(訊き手=菅野泰彦)
―今回、ヤマハ音楽支援制度「音楽活動支援」に応募された理由を教えてください。
北門・服部 東京藝術大学在学中に、ヤマハ音楽支援制度の「国内奨学制度」より奨学金をいただいていたことで音楽活動支援の存在を知っていました。若手を中心にユニークな音楽活動への支援を行なっているということで、今回日本でリサイタルを開くにあたり(「Pamina Trioリサイタル ~弦楽器・管楽器・鍵盤楽器の競演~」2007年7月横浜・高松にて開催)応募してみようと思いました。私たちは、クラリネット、ヴァイオリン、ピアノという特殊な楽器編成で、まだ世の中に知られていない優れた作品を積極的に演奏し魅力を伝えることを活動の柱にしておりましたので、それを認めていただけたのではないかと思っています。
―なかなか耳にする機会のない楽器編成ですが、このトリオ結成のきっかけは?
北門 2004年の夏にザルツブルグ・モーツァルテウム音楽大学のカリキュラムで室内楽を履修したのがきっかけで、服部さん、ベアトリス・ロペスさんと、Pamina Trioの結成に至りました。
服部 特色の異なる楽器の3人が競合し合う面白さがこのトリオの魅力になっていると思っています。
―日本でのリサイタルのプログラムはどのようなものでしたか。
北門 ミヨーやストラヴィンスキーの組曲、バルトークの「コントラスツ」、ハチャトゥリアンなど、近・現代の曲中心で、ファンタジーや民俗音楽、ジャズの要素を扱った楽しい楽曲が多かったです。
―日本でのリサイタルで何か苦労されたことなどはありましたか?
北門 ヨーロッパでは古い教会や宮殿で演奏することが多くいつも自然とお客様が集まるのですが、今回の横浜みなとみらい小ホールのような規模感の近代建築のコンサートホールで演奏するのはトリオとしては初めてでしたので、集客に苦心しました。現代曲を難しいと捉えている方も多いからだと思いますが、当日のプログラムは、ジャズや民俗音楽の要素も多かったので、リサイタルは好評でした。
―音楽支援制度を受けてみていかがでしたか?
北門・服部 日本では演奏会を開催するにあたり色々と費用がかかりますので、財政面の援助をいただけ大変助かりました。また、「ヤマハ音楽支援制度支援対象公演」という宣伝効果もあり大変ありがたく思っています。
―同じ7月に、ヤマハ音楽支援制度研究活動支援対象者である千葉大学大学院岩坂准教授の実験に協力されたそうですね。
服部 岩坂さんとは支援制度授与式で初めてお会いし、研究に協力することになりました。演奏中の脳血流の変化を計測する実験で、装置を頭につけてシュタールとストラヴィンスキーを演奏しました。
―実験の結果はいかがでした?
北門 服部さんは右脳だけが、私は左脳も右脳も多く変化が出ていたようです。その変化がそのような意味を持つのか、今後の研究が楽しみですね。
―今後はどういう活動を?
北門 新しい曲に挑戦していきたいです。チェロを加えてメシアンやヒンデミットなども演奏していきたいです。現代曲は手書きの状態で出版されている場合が多くて、読むのが大変ですが、その分、譜面からしっかり研究できます。
服部 楽器を増やして「カメラータ・パミーナ」も組織する予定です。12月のスペインでのコンサート・ツアーは、チェロを加えてメシアンの「世の終わりのための四重奏曲」を演奏します。日本でも活動の場を増やして、現代音楽の魅力を伝えていきたいと思います。
―ありがとうございました。

パミーナ・トリオ=2004年、ザルツブルグにて北門郁子(ヴァイオリン)、ベアトリス・ロペス(クラリネット)、服部慶子(ピアノ)によって結成された。第7回ヴィナロス国際室内楽コンクール、第5回マルコ・フィオリンド国際音楽コンクールにて第1位受賞。これまでヨーロッパにて多くのリサイタルをはじめ、コンサートツアーや音楽祭にも招聘された。2007年7月日本でデビュー・リサイタルを行い、好評を博した。




2007/09  音楽雑誌「音楽の友」9月号 批評欄より

2007年7月20日(金)横浜みなとみらい小ホールでのPamina Trioリサイタルを評して

「パミーナ・トリオ」
北門郁子(vn)、ベアトリス・ロペス(cl)、服部慶子(p)がモーツァルテウム音大在学中、04年に結成した
トリオだが、ヴィナロス国際室内楽コンクール優勝など、あちらでは評価の非常に高いアンサンブル、とは耳にしていたのだが、なるほど聞きしに勝るトリオ、と思わされた。
トリオが醸し出す音色とそのブレンド、ハーモニーはいたって豊潤であり、演奏技術は当然、バランス感覚、音楽構築力なども頭抜けて高い腕利きである。その闊達な演奏を展開させたのは、ストラヴィンスキー
《兵士の物語による組曲》だったが、そこでは先鋭なセンスも閃いた。
ミヨー「ヴァイオリン、クラリネット、ピアノのための組曲」も演奏は円転滑脱。〈序曲〉の音楽が自在に跳ね
躍る弾力性、〈喜遊曲〉でのヴァイオリン、クラリネットのウィットある対話、ピアノが叙情美でこれを支え、と大変柔軟で愉悦的だった。
そして優美で詩的だったのが、モーツァルト、K498の「トリオ」。クラリネット、ヴィオラが情感こめて歌う主題が極めて美しく、音楽のたおやかな波動が、緊密なアンサンブルですすむ。終始、目のつんだ演奏であり、
音楽美をすっかり堪能させられた。(7月20日・横浜みなとみらいホール〈小〉)

(小山 晃氏)




2007/09  月刊「中部経済界」9月号
中部音楽界 コンサート&ステージ

2007年7月18日(水)名古屋・電気文化会館でのPamina Trioリサイタル(主催:アート・アシスト)を
評して

「パミーナ・トリオ・リサイタル」

ヴァイオリン、クラリネット、ピアノと云う特殊な編成のグループの日本お披露目ツアーを見つけた。ザルツブルグのモーツァルテウムで学んでいた北門郁子(Vn)、ベアトリス・ロペス(Cl)、服部慶子(Pf)により2004年に結成、以後多くの国際コンクールを制しているパミーナ・トリオである。
プログラムは、ストラヴィンスキー、ハチャトゥリアン、ミヨー、モーツァルト、そしてバルトーク、と、およそこの編成で考えられる著名な作品の全てではないかと思われるほどのものだった。
第1曲は「兵士の物語」による組曲。ストラヴィンスキー特有のヴァイオリンが快い。そして幾分控えめなクラリネットとのバランスが絶妙で、俄然コンサート全体への大きな期待が高まった。その匂いたっぷりなハチャトゥリアンに続いて演奏されたミヨーでは、前週同じ開場で演奏されたそれと全く異なった作品を聴く思いがした。
このグループでピアノは、蓋を半開にしていたが、これはホールの音響に即した非常に賢明な選択だった。この状態でピアニストのよくコントロールされたタッチは、決して響きを曖昧にすることなくアンサンブルをしっかり支えていた。ヴァイオリニストのボウイングも美しく、クラリネットの暖かみに包まれた音色とともに、全体が非常に吟味されたアンサンブルに仕上がっていたことに敬服した。
近現代作品に挟まれたモーツァルト「ケーゲルシュタット・トリオ」(ヴィオラは北門が持ち替え)は機能和声のもたらす安堵感に満ちて美しく響き、最後のバルトーク「コントラスツ」への心の準備となった。私事ながら、半世紀ほども前にレジナルド・ケルのクラリネットで聴いたこの曲のレコードに大変ショックを受けたことが突然脳裏に甦り、快いタイムスリップ感にひたりつつコンサートが終わった。
冒頭に述べたように特殊な編成故にレパートリーを開拓することが困難な面が気がかりではあるが、上質な室内楽への手懸かりを確実に掴んでいるだけに、今後の活動に大いに期待したい。

(鈴木 詢氏)

URL: http://www.runde.jp/js/essay/y_07/e_0709.html




2007/07 Pamina Trioリサイタルについての掲載記事

音楽雑誌「ムジカノーヴァ」 7月号、 音楽雑誌「レッスンの友」 7月号
音楽雑誌「音楽の友」 7月号 (UNA VOCE)
Pamina Trio一同によるコメントが写真付きで掲載されています。

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Pamina Trio ラジオ番組およびケーブルテレビ局番組への出演

■放送日: 7月4日(水)
■放送局: ケーブルテレビせたまち (世田谷・多摩地区・町田をエリアとするケーブルテレビ局。詳しくはhttp://setamachi.jcommunity.net/をご覧ください。7月4日から1週間ケーブルテレビせたまちウェブサイトにて番組の模様を視聴できます。)
■番組名: ホームタウンせたまち
■放送時間: 毎週水曜 午後5:00から30分間放送

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■放送日: 7月6日(金)
■放送局: FMサルース (横浜市青葉区を拠点とするラジオ局。詳しくはhttp://www.fm-salus.jp/をご覧ください。)
■放送時間: 午後7時台放送
■周波数: 84.1MHz

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■放送日: 7月7日(土)
■放送局: FM高松コミュニティ放送 (香川県高松市を主要エリアとするラジオ局。詳しくはhttp://www.fm815.com/をご覧ください。)
■番組名: SMOOTH MUSIC
■放送時間: 毎週土曜 午前11:00から30分間放送
■パーソナリティ: 菅 ゆり
■周波数: 81.5MHz

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Pamina Trioリサイタル京都公演についての告知

■放送日: 7月4日(水)
■放送局: 京都リビングエフエム FM845 (京都市を主要エリアとするラジオ局。詳しくはhttp://www.fm-845.com/をご覧ください。)
■番組名: 洋盤グラフィティ
■放送時間: 毎週水曜 午後3:00~午後5時30分放送
■パーソナリティ: 葛山知佳子
■周波数: 84.5MHz




2007/04  財団法人ヤマハ音楽振興会 ウェブサイト
広報誌ymf

『ヤマハ音楽支援制度 「研究活動支援」「演奏活動支援」対象者決定』

ヤマハ音楽振興会が社会貢献活動の一環として発足させた「ヤマハ音楽支援制度」の「研究活動支援」および「演奏活動支援」の本年度対象者が決定し、3月26日にラディソン都ホテル東京で授与式が行われた。
・・・また、2004年より活動を開始し、現代音楽に情熱を燃やすパミーナ・トリオ、10歳より小松亮太に師事しマルコーニ自身に教えを請いに行く弱冠16歳の三浦氏、音楽と他ジャンルとの融合の可能性を模索する松本氏は、それぞれの活動を熱っぽく紹介した。その後の懇親会で活発な対話があちこちで繰り広げられたのも実に印象的だった。

URL: http://www.yamaha-mf.or.jp/ymf/no47/contribution/cont01.html




2006/11  Radio Sant Cugat ウェブサイト
Pamina Trioリサイタルについての記事

Pamina Trioメンバーでクラリネット奏者のベアトリス・ロペスさんのインタビューが視聴できます。

URL: http://www.radiosantcugat.com/index.php/informat/
cultura/25087.htm




2006/11  www.povet.com ウェブサイト
第8回ヴィナロス国際室内楽コンクール優勝者、及びPamina Trioによるコンクール・オープニング
リサイタルについての記事

コンクールの開幕後、2005年度の同コンクール優勝者であるPamina Trioが素晴らしい演奏会を開催した。彼女たちは前半にストラヴィンスキー、ミヨー、ハチャトゥリアンを、後半にモーツァルトとバルトークを演奏し、リサイタルは華々しく締めくくられた。

URL: http://www.povet.com/actualidad/detnoticia.php?id=9920




2006/11  El Punt紙 11月15日付
Pamina Trioリサイタルを評して

演奏者: Pamina Trio
演奏会日時及び開催地: 2006年11月12日(日)、 Porqueres, Centre Civic

2004年世界的に有名なモーツァルテウム音楽大学にて結成されたPamina Trioは、ストラヴィンスキーによる「組曲『兵士の物語』」を成熟した音楽性で相互に補助し合いながら演奏し、このロシア人作曲家が本作品に用いている様々な音響構造を聴衆に理解させるために、これらポリフォニーに対してどのようなリズムや音色を与えるべきかを的確に把握していた。
1936年にダリウス・ミヨーが作曲した「組曲 Op.157b」では、彼女たちはとても豊富な音色のパレットを使って演奏した。音響こそが最も大切な構造上の要素となるこの種の作品において、豊富な音色のパレットは本質的にとても必要なものである。
第2部は、モーツァルトが1876年に作曲した「ケーゲルシュタット・トリオ KV.498 Es-Dur」で始まった。ヴィオラ・クラリネット・ピアノという斬新かつ珍しい編成によって書かれたこの作品で、演奏会の質が常に向上していることが示された。Pamina Trioがこの作品を通して行なった解釈には、素晴らしいテクニックを様々な美的感覚に適合させる彼女たちの能力が伴っていた。
ハンガリー人作曲家ベラ・バルトークによる「コントラスツ」では、彼女たちは全精力とノウハウを演奏に注ぎ込み、シゲティとグッドマンに捧げられた本作品の音楽言語を処理するのに必要な相互の信頼性を演奏にて発揮し、Pamina Trioの確固とした音楽性が20世紀のレパートリーで示された。

Josep Jofre氏)

URL: http://www.vilaweb.cat/www/elpunt/noticia?p_idcmp=2137184




2006/07  モントセラート国際室内楽音楽祭 ウェブサイト
Pamina Trioリサイタルについての記事

URL: http://simc.montserrat.es/index.php?option=com_frontpage&Itemid=1




2006/04   Pamina Trioへの推薦文より

パミーナ・トリオは卓越した技術とヴィルトゥオジティで楽器を思いのままに操ることのできる、素晴らしい才能あふれる3人の音楽家によるアンサンブルです。特に、本物のアンサンブルの精神を生むのに必要な、彼女たちのぴったりと合った息には魅了されます。
緊張感を保ちながら大きな音楽を描き、最も難しいとされる作品でも演奏によって深い感銘を与えることができる能力――その芸術家としての資質に十分恵まれており、彼女たちの放つオーラには驚くべきものがあります。すべてが域を超えています!
私は彼女たちアンサンブルの今後の活躍をお祈りしています。

コルデリア・ヘーファー (Cordelia Höfer)
(ピアニスト、モーツァルテウム国立音楽大学 ピアノ科教授)




2006/02  音楽雑誌「ショパン」ウェブサイト 「News」、
音楽雑誌「ショパン」2月号 「くろすろーど」 Newsより

第7回ヴィナロス国際室内楽コンクール Pamina Trioが第1位

昨年11月4日から6日にかけて、スペインのヴィナロスでおこなわれた第7回『ヴィナロス国際室内楽コンクール』において、Pamina Trioが第1位を受賞した。
Pamina Trioは、ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院に在籍する音楽家3人(ヴァイオリンの北門郁子、クラリネットのべアトリス・ロペス、ピアノの服部慶子)が集まって結成されたアンサンブル。
オーストリア国内ではすでに、国際モーツァルテウム財団ヴィーナーザールやフローンブルグ城コンチェルトザール、聖ペーター教会付属口ーマニッシャーザールなどで演奏会を重ねている。
今回トリオとしてはコンクール初参加ながら、第1位を受賞。副賞として音楽祭出演やスペインでのコンサートツアーの機会が与えられ、ヨーロッパでの演奏活動の幅が広がっていくことを、一同大変うれしく思っているそうだ。
弦、管、ピアノという異色の楽器編成。それぞれの特色を活かし、ゆたかな響きを生みだすトリオとして、今後ますますの活躍を期待したい。

URL: http://wttv.jp/chopin/topics/news.html