ヴァイオリン:北門郁子 (Ikuko Kitakado)

クラリネット:ベアトリス・ロペス (Beatriz Lopez)

ピアノ:服部慶子 (Keiko Hattori)



Program Concept for 2014 & 2015


● Present from 3 Muses  ミューズたちの贈り物

I. ストラヴィンスキー: ヴァイオリン、クラリネット、ピアノのための組曲「兵士の物語」
D. ミヨー: ヴァイオリン、クラリネット、ピアノのための組曲 作品157b
F. シューベルト: 岩の上の羊飼い D.965 (ヴァイオリン、クラリネット、ピアノ用編曲)
B. バルトーク: ヴァイオリン、クラリネット、ピアノのためのコントラスツ

これまでPamina Trioが頻繁に演奏してきたスタンダート・プログラム。ヴァイオリン、クラリネット、ピアノのために書かれた20世紀前半の代表的作品に、憂いの表情が美しいクラリネットが用いられたシューベルトの歌曲「岩の上の羊飼い」の編曲が加わった王道のプログラムです。3つの個性豊かな楽器が調和し、またソリスティックに競演する様を、存分にお楽しみいただけます。



● Schubertiade  シューベルティアーデ

L. シニガーリャ: シューベルトの「野ばら」の主題によるクラリネットとピアノのための12の変奏曲
F. シューベルト: ヴァイオリンとピアノのための幻想曲 ハ長調 D.934
F. シューベルト: 岩の上の羊飼い D.965 (ヴァイオリン、クラリネット、ピアノ用編曲)
T.C. ダヴィット: シューベルティアーデ ―シューベルトの主題によるヴァイオリン、クラリネット、ピアノのための変奏曲― (1987)

オーストリアを代表する作曲家フランツ・シューベルトへのオマージュ。彼の音楽が持つ素朴な美しさや繊細さ、憂いや哀しみには、後世の多くの音楽家たちが魅せられてきました。シューベルトのオリジナル作品に加え、彼の作品の主題を用い着想を得た2人の作曲家による変奏曲を並べ、シューベルトが後世に与えた影響と彼の音楽に秘められた魅力を探ります。



● View of the 20th Century in Europe  ヨーロッパ 20世紀の展望

I. ストラヴィンスキー: 組曲「兵士の物語」 (1919)
R. シュタール: ヴァイオリン、クラリネット、ピアノのためのストラクチャーズ 第5番 作品7-5 (1981)
G. ウストヴォルスカヤ: ヴァイオリン、クラリネット、ピアノのための三重奏曲 (1949)
B. バルトーク: ヴァイオリン、クラリネット、ピアノのためのコントラスツ (1938)

ヴァイオリン、クラリネット、ピアノという編成の作品は、ほとんどが20世紀以降に集中して書かれています。2つの世界大戦を経験せざるを得なかった激動と混沌の時代「20世紀」に、それぞれの作曲家は独自の方向性を模索し、自らのアイデンティティを民俗性に見出したり、より普遍的な次元へと自らの芸術を昇華させたりして、試行錯誤を重ねながら確固たるスタイルを打ち出していきました。彼らの作品に込められた大きなメッセージを深く読み取りながら、この編成の作品が持つ現代における可能性を考えます。



● Portrait of Austrian Composers  オーストリア人作曲家の肖像

R. シュタール: ヴァイオリン、クラリネット、ピアノのためのストラクチャーズ 第5番 作品7-5 (1981)
W.A. モーツァルト: ピアノ、クラリネット、ヴィオラのための三重奏曲 変ホ長調 K.498
「ケーゲルシュタット」
A. ベルク: ヴァイオリン、クラリネット、ピアノのためのアダージョ (1925)
T.C. ダヴィット: シューベルティアーデ ―シューベルトの主題によるヴァイオリン、クラリネット、ピアノのための変奏曲― (1987)

古くからクラシック音楽文化の発展において重要な役割を果たしてきたオーストリア。Pamina Trioが研鑽を積んだ地でもあるオーストリアの音楽には、特に大きな関心と愛着、格別な思い入れがあります。その中で今回は4人の作曲家に焦点を当て、ヴァイオリン(ヴィオラ)、クラリネット、ピアノの編成の作品がオーストリアではどのように発展を遂げてきたか、時代や作風の異なる作品を通して考察します。


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Repertoire  レパートリー

~1900年

W.A. モーツァルト: ピアノ、クラリネット、ヴィオラのための三重奏曲 変ホ長調 K.498
「ケーゲルシュタット」
F. シューベルト: 岩の上の羊飼い D.965 (ヴァイオリン、クラリネット、ピアノ用編曲)
I. ミュラー: ヴァイオリン、クラリネット、ピアノのためのデュオ・コンチェルタント
M. ブルッフ: ピアノ、クラリネット、ヴィオラのための8つの小品 作品83
R. シューマン: ピアノ、クラリネット、ヴィオラのためのおとぎ話 作品132
C. ライネッケ: ピアノ、クラリネット、ヴィオラのための三重奏曲 イ長調 作品264

1900年~1950年

I. ストラヴィンスキー: 組曲「兵士の物語」 (1919)
A. ベルク: ヴァイオリン、クラリネット、ピアノのためのアダージョ (1925)
A. ハチャトゥリアン: ヴァイオリン、クラリネット、ピアノのための三重奏曲 (1932)
D. ミヨー: ヴァイオリン、クラリネット、ピアノのための組曲 作品157b (1936)
B. バルトーク: ヴァイオリン、クラリネット、ピアノのためのコントラスツ (1938)
O. メシアン: ヴァイオリン、クラリネット、チェロ、ピアノのための世の終わりのための四重奏曲 (1941)
E. クルシェネク: ヴァイオリン、クラリネット、ピアノのための三重奏曲 作品108 (1946)
G. ウストヴォルスカヤ: ヴァイオリン、クラリネット、ピアノのための三重奏曲 (1949)

1950年~

武満徹: ヴァイオリン、クラリネット、チェロ、ピアノのためのカトレーン II (1977)
R. シュタール: ヴァイオリン、クラリネット、ピアノのためのストラクチャーズ 第5番 作品7-5 (1981)
T.C. ダヴィット: シューベルティアーデ ―シューベルトの主題によるヴァイオリン、クラリネット、ピアノのための変奏曲― (1987)
G. クルターク: ピアノ、クラリネット、ヴィオラのためのR. シューマンへのオマージュ 作品15d (1990)
F. パニゼッロ: ヴァイオリン、バスクラリネット、ピアノのための三重奏曲 第2番 (1996)
G.C. メノッティ: ヴァイオリン、クラリネット、ピアノのための三重奏曲 (1996)
D. ユハス: ヴァイオリン、クラリネット、ピアノのための三重奏曲 (1999)
D. ネハンズ: ヴァイオリン、クラリネット、ピアノのためのライヴ (2002)
S. スパニョーロ: ヴァイオリン、クラリネット、ピアノのための「Viaggio lungo un'ellisse (Travel along an ellipse)」 (2010)